臼杵〜別府への旅路

臼杵から別府への旅

臼杵から別府までは、公共交通機関で簡単に移動ができ、臼杵を拠点とした日帰り旅行も可能です。

電車の場合、各駅停車を利用して約1時間。特急を利用した場合、約50分と各駅停車と特急でそこまで差がありません。
車を利用した場合は、臼杵ICから高速を利用して約50分ほどで大分県別府市鉄輪地域に行けます。鉄輪(かんなわ)は湯けむりがたちのぼる、別府市きっての温泉街・観光地です。

今回は臼杵を拠点に別府への日帰り旅行をしてみましょう。
別府では「地獄めぐり」が有名ですが、7つの地獄に入場するとお得になっているようです。詳しくはこちらで確認してくださいね!(http://www.beppu-jigoku.com/

今回は地獄の中でも今回は人気のある「海地獄」「血の池地獄」に行ってきました!

入場した瞬間に、もうもうと立ち昇る湯気から硫黄の香りが漂って来ます。真っ白な湯気を少しずつかき分けていくと・・・ありました!コバルトブルーの「海地獄」!確かに、南国の海を連想させる美しい海色の温泉です。ところで、この「海地獄」は泉温が98度あり、観賞用で入浴することはできません。次に行く血の池地獄も泉温78℃と非常に熱く、「地獄」の温泉は全て鑑賞用です。

海地獄の奥の赤い鳥居が目に飛び込んで来たので行ってみました。「白龍稲荷大神」という神社で家内安全、商売繁盛、交通安全のご利益があるそうです。少し高台に登り、お手水で手を清めようとすると、御手水が暖かい!これも温泉のようです。神社まで登ると、今度は海地獄を見下ろせます。写真を撮るにはおすすめのスポットです!

帰り道にお土産屋さんがあり、地獄らしく、鬼関連のお土産がたくさんあります。鬼のクッキーが可愛いですね!

海地獄の近くには、他に2つの地獄があるので、歩いて散策してみるのもお勧めです。

海地獄
大分県別府市鉄輪559-1
0977-66-1577
営業時間 8:00~17:00 (年中無休)
入場料: 大人 400円 / 高校生 300円 / 中学生 250円 / 小学生 200円
http://www.umijigoku.co.jp/

次は血の池地獄へ行ってみましょう。
血の池地獄に行くと、海地獄より鬼がたくさんいます!やはり地獄の代名詞と言えば血の池地獄!鬼にも大人気なんですね。

血の池地獄は名前の通り赤に近い色のですが、これは「地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム、などを含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積」したものだそうです。湯治に来ていた人や地元の人たちは、血の池地獄で布を染めたり、血の池地獄の熱泥を使った皮膚病薬を使ったりしていたそうです!今でも「血の池軟膏」として売っていました。

血の池地獄
大分県別府市野田778
Tel : 0120-459-554
営業時間 8:00~17:00 (年中無休)
入場料:大人(高校生以上)400円、小人(小・中学生)200円
https://chinoike.com/

さて、歩き回ってお腹が空いて来たので、そろそろ昼食にしたいと思います。せっかくなのでお腹も地獄尽くし!という事で、「地獄蒸し」を試してみましょう。今回利用したのは、温泉の蒸気を利用して蒸し料理体験ができる、地獄蒸し工房鉄輪。ここでは自分で食材を準備して持っていくこともできますが、食材の販売もされていますので、手ぶらでも大丈夫!食材と地獄蒸し釜の利用料金を自動販売機で購入して、係りの人に渡すと順番に案内してくれます。さあ、自分の手で、地獄蒸し料理に挑戦してみましょう!

係りから地獄蒸し窯の利用方法を聞きながら、食材を地獄蒸し窯に入れていきます。そして、タイマーを受け取って時間が来たら食材を引き上げるだけです。温泉の蒸気はおおよそ15-20分あればだいたいの食材を調理できるそうです(係りの方が適切な時間を教えてくれますよ!)私は点心セットを食べたのですが、普通の蒸気ではない、塩分やうまみを感じました。他の地域ではなかなかない、食材を活かすエコで美味しい調理方法だと思います!ちなみに、上級者はプリンの液を作って持ち込んだり、高級海鮮食材を持ち込んだり、ちまきを持ち込んだりしていました。臼杵で海の幸を仕込んで、別府の地獄蒸しを利用するのもいいかもしれませんね!

地獄蒸し工房
別府市風呂本5組(いでゆ坂沿い)
0977-66-3775
営業時間 8:00~17:00 (年中無休)
料金:Webページ参照 http://jigokumushi.com/publics/index/18/
http://jigokumushi.com/

素材の味を最大限に引き出す地獄蒸しは、本当に美味しかったです。ごちそうさまでした!さて、午後は少し温泉から離れて、別府市竹細工伝統産業会館に行ってみましょう。別府は質の高い竹細工を生産してきた歴史もあり、別府の竹細工についての最も古い記述は日本書紀に見られるそうです。

会館では「歴史」、「素材」、「技法」、「生活とくらし」、「未来」に関する展示を、「芸術」のコーナーでは名工による斬新なデザインの竹細工の展示がされています。本当に細やかな技は、ため息がでるほど素晴らしい!私達が訪問した日は2階のサロン工房で研修が行われていました。講師が生徒に指示を出し、指先が動くごとに竹が細やかに編み込まれていく様子は、見ていて飽きないほどでした。このサロン工房では短時間の体験も行っていますので、こちらを参考に、事前に問合せ・予約をしてくださいね。

別府市竹細工伝統産業会館
大分県別府市東荘園8丁目3組
0977-23-1072
入場料:大人(高校生以上)390円、小人(小・中学生)130円
営業時間 8:30~17:00(ミュージアムショップは16:30まで)
休館日:毎週月曜日(但し月曜が祝日の場合は翌日)、年末・年始(12月29日~1月3日)
https://takezaikudensankaikan.jp/

日も暮れ始め、日帰り別府ツアーも終わりに近づいてきました。臼杵に帰る前に、せっかく別府まで来たので温泉に立ち寄って帰ることにしましょう。今回は別府市竹細工伝統産業会館から車で10分の距離にある観海寺温泉いちのいで会館を利用しました。

一般的にみなさんが思う温泉とは違い、いちのいで会館はシンプルな作りでシャワーなどがありません。男女別れている更衣室を抜けると、湯船が見え、湯船からお湯をすくってかけ湯をして入浴するスタイルです(別府ではよくこういうスタイルの温泉を見かけます)。今回は別府湾を見渡せる景観の湯にはいりました。開放的な感じがたまりませんね!今回は他に誰もいなかったので、見渡す限りの眺望が自分だけのもの!という感じがしました。

観海寺温泉 いちのいで会館
大分県別府市上原14-2
0977-21-4728
入浴料:大人700円 小人(小学生以下)300円 幼児(3歳未満)無料
営業時間 8:30~17:00(ミュージアムショップは16:30まで)
休館日:毎週月曜日(但し月曜が祝日の場合は翌日)、年末・年始(12月29日~1月3日)
https://ichinoide-kaikan.jimdofree.com/

さあ、臼杵に帰りましょう。車(高速利用)で1時間の旅路です。今回の臼杵〜別府日帰り旅行は詰めすぎず、暇になりすぎず、のんびり旅をしたい人にはオススメのコースです。公共交通機関でも同じコースは回れると思いますが、個人的には車の利用をおすすめします。また、コロナ禍で営業時間や料金の変更があると思いますので、訪問する前に事前に問い合わせてから行ってくださいね。では、よい旅を!

**この記事の情報は2021年2月時点の情報です。料金の変更や営業時間が変わる可能性があります。事前に施設にお問い合わせをした上で、訪問してください。

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