大分県臼杵市は、九州の北東、豊後水道に面しています。
新鮮な海の幸と肥沃な大地でとれる山の幸の恩恵を受けて人々がのんびり暮らすまちです。
国宝臼杵石仏や、大友宗麟公が築いた臼杵城跡、また城下町もあり観光客が訪れる町でもあります。
では臼杵市に来て、どのようなことが楽しめるでしょうか?
今回は、臼杵で食・歴史・体験プログラムをご紹介いたします。
【臼杵のたび】海と山に恩恵をうけた、城下町・臼杵
大分県の南東部に位置する臼杵市は、豊後水道に面した人口約4万人のまちです。
大友宗麟公が築いた臼杵城跡を中心とした城下町があり、新鮮な海の幸と肥沃な大地でとれる山の幸の恩恵を受けて人々がのんびり暮らすまちです。
臼杵は昔から醸造業が盛んで、料亭文化が今なお残るグルメなまちとしても知られています。
城下町周辺は臼杵ふぐ、農村地帯ではジビエや新鮮な野菜が味わえます。風情香る石畳の町並みや国宝臼杵石仏など観光や文化を楽しめる体験プログラムも充実しています。
今回、実際に四国からフェリーに渡り、大分県臼杵市を実際にめぐり
- 臼杵の食
- 臼杵の観光(歴史)
- 臼杵の体験
- 臼杵の農泊
を堪能してきました。
そこには、臼杵独自に育まれた文化というものがあり、ひとつひとつが丁寧なくらしの中で生まれたものであり、一つ一つが私の心に感動を与える旅でした。
また、
臼杵は小さい町でありながらも各場所で、違う文化を感じることができる場所です。
そんな、私が感じた「臼杵のたび」をご紹介していきます。
【食の宝庫】臼杵が魅せる、舌が唸るグルメ〜臼杵の食〜
臼杵は食の宝庫。豊富な海産物がとれる豊後水道の魚介、自然の恵みを堪能できる山の幸を使ったグルメを楽しめます。
臼杵の城下町界隈には料亭文化を現代に至るまで守り続ける老舗が多く存在し、農村地帯の野津町にはジビエや山の幸を余すことなく味わえるおふくろの味を堪能することができます。
臼杵独自の文化が根付いた臼杵のふぐ(喜楽庵)
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臼杵のふぐは、他の地域の味わい方とちょっとだけ異なります。
ふぐはいわゆる“薄造り”が職人の技の見せどころと言われていますが、
臼杵ではそれができないんです…。
職人の腕がない? まさか!!
正解は…
新鮮すぎて薄く引くことができないから。
ふぐは長いところで3日寝かせて熟成させるといわれていますが、
その日の注文分はその日の早朝にさばき、その日のうちに食べるのが臼杵流。
今回お邪魔した喜楽庵の大女将曰く、
「身が完全に死んでいないので、薄く引くことができないんです。それゆえ厚みになります」
とのこと。
ここが他とは違う臼杵のこだわりなのです。
臼杵は質素倹約の精神を受け継いだ独自の食文化が、江戸時代から現世まで根付いています。薄く引いた刺身を、豪華絢爛な大皿に透かして美しさを愛でるよりも、まず「おいしい」を最優先させているところに臼杵らしさが出ています。
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薬味のネギや紅葉おろしの入ったポン酢にくぐらせ、刺身を頬張れば、
厚みのあるふぐの弾力!
噛むほどに広がる旨味!
この弾力は何者にも変えられない、臼杵ふぐの醍醐味と言えるでしょう。
今回お邪魔させていただいた「喜楽庵」は、臼杵を代表する老舗料亭の1つ。
地元の人はハレの日にこちらの懐石料理を利用することもしばしば。
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では、早速「ふぐコース」(13,000円・税・サ別)に出される料理をご紹介します。
前菜・ふぐ刺し・ふぐ唐揚げ・焼きふぐ・ふぐ寿司・ふぐ鍋・ふぐ雑炊・デザートの順で運ばれてきます。
さて、食す前に忘れてはならないことをお伝えしましょう。
臼杵では「地酒による乾杯条例」というものが2015年に制定されました。
地元の酒造で作られる日本酒を、臼杵焼の盃で乾杯するのが習わしです。
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では、季節の美味が並ぶ前菜からスタートです。
お邪魔したのは1月。お正月仕様です。
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時計回りに右から、
「なまこ酢」「青錦(淡雪てん)」「きんかん」「鯖寿司」「きらすまめし」「黒豆」
そして「胡麻豆腐」。
聞きなれない「きらすまめし」は、臼杵の郷土料理。
きらす=おからと言われ、さばいたお刺身の中落ちの部分や残った切れ端などを生のおからでまぶして、最後まで食べようと考えた臼杵の“もったいない精神”からきていると言われています。
カボスをキュッと絞って召し上がれ。
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「ふぐ唐揚げ」
さっくりと揚げた衣としっとりとしたふぐの切り身が実に美味な一皿。
添えた野菜はレンコンと、早春を知らせ、タラの芽です。
さて、食指の赴くままに堪能していると、必ず欲しくなるのが
「ひれ酒」
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天日干ししたひれを火であぶり、それを熱燗に注ぎフタをします。そして溜まったアルコールを和らげるため、火で飛ばしまろやかにします。
香ばしく炙られたひれから醸す香りが周囲に広がります。
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「焼きふぐ」
香ばしいタレがふぐの切り身に馴染み、山椒の香りが鼻に抜ける優しい一皿。
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「ふぐ寿司」
歯ごたえのあるふぐの白身は、寿司にすることでまた違った味を楽しめます。
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「ふぐ鍋」
鍋はスタッフさんがサイドテーブルで作って、人数分に分けてくれます。
京都から取り寄せた鰹と北海道の昆布で出汁をとり、天然塩と醤油で下味をつけたスープ。
さらにふぐのエキスと野菜の風味がプラスされ、上品な味わいに仕上がります。
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最後は雑炊にして供してくれます。
これまた優しい味わい。ほろ酔いで火照った体にじんわり沁み入るようです。
「喜楽庵」の創業は明治11年、現在の建物は大正元年に建てられました。
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表面が揺らめくような昔ながらのガラスは、職人さんが手延べで作ったものといわれ、今では希少の高いものとされています。
随所に日本の古き良き文化が残存するお屋敷の風情もたまりません。
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お昼の時間に伺えば、美しい庭園を望むこともできます。
夜はライトアップされて昼とは異なる趣を感じます。
手入れの行き届いたエントランスに掲げられている屋号「喜楽庵」の文字は、尼寺で名高い信州善光寺の村雪日栄氏が筆を取ったと言われています。
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ぜひ日本文化に包まれた空間で、臼杵ふぐや懐石料理を堪能してください。
ふぐ・日本料理 喜楽庵
大分県臼杵市城南9組
0972-63-8855※要予約
隠れた名店。臼杵の誇るべき精進料理(星月庵)
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誰しもが「手早く簡単に」を意識せざるを得ないスピード社会に生きています。
ファストフードからファッションに至るまで、早いが勝ちとでも言わんばかりのもので溢れかえっています。
時短や合理化の日常から解き放たれた、全く無縁の時間をかみしめることができるお店を紹介します。
庵主である安藤恵薫(えくん)和尚は若い頃、京都・臨済宗妙心寺で修行して禅の味を体得しました。修行のさなかに考案した独自のセンスとアイデアを掛け合わせた珠玉の精進料理を臼杵で楽しむことができます。
精進料理は800年来の歴史を持つ、禅寺で修行僧のために考案された肉や魚、卵といった動物性たんぱく質を用いない料理のことを言います。
恵薫和尚が多岐に渡って使用するのが「お麩」です。
写真の中でお麩を使ったものは4種類あります。どれも違った食感、味付けを楽しめます。
恵薫和尚曰く、「季節を重んじ、五法(生、煮る、焼く、揚げる、蒸すの調理法)、五色(青、黄、赤、白、黒)、五味(醤油、塩、甘み、酢、辛み)の組み合わせで作ります。これらが1つの膳の中に合わさり、五感で味わっていただきます」。
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この時期は冬。にもかかわらず、膳の中には早春を感じさせる彩りに溢れています。季節の食材が並び、春を待ちわびる心とともに召し上がります。
肉のような旨味と食感を出すためには「生麩(きぶ)」を作ります。
1時間ほどかけて強力粉を練り、布巾をかけて2時間寝かせる。
その後水中で揉み、水を流してぬめりをとって作る。もちろん全て手作業です。
それからまたネクストステージが待っているわけですが、それはぜひ和尚さんの口から聞いて欲しい…。本当に途方もない時間をかけて作っているので、聞いているこちらも最初の工程を忘れてしまうほどなんです。
最高で5段階の工程を繰り返す料理もあります。
お重の中には、滋賀の永源寺の赤こんにゃく、宮崎県から摘んできた春一番を知らせるふきのとうなど、恵薫和尚がお客さんに食べてもらいたいと思う食材も並びます。
名物の胡麻豆腐は、恵薫和尚自ら1時間かけて練り上げます。もっちりとした弾力がたまりません。
さて、ここからは椀物、一品料理が続きます。
「生麩の椀物」
うめや桜をイメージした季節の椀物。
菜の花を添えたお饅頭のような生麩の中身は銀杏と百合根。
とろみのある餡がさらに味を引き立てます。
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「湯葉入り大根のおやき」
焼き付けた表面の食感と中に隠されたゆばのしっとりとした食感に、味の変化を楽しめます。
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「新海苔の蒸し物」
寒い時期に初摘みされる新海苔が主役。磯の風味がたまりません。
ゆずを添え香り豊かに。あとを引く一品です。
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「たけのこ芋のしんじょう」
海老芋の原型であるたけのこ芋。恵薫和尚が手ずから育てた芋で作っています。
丁寧に裏ごしされたなめらかな食感に思わず唸ります。
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「自家製甘酒」
お口直しの甘酒です。言わずもがな優しい味わい。
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しめはご飯にお味噌汁、お漬物。
お腹はいっぱいのはずなのに、するする入っていきます。
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いよいよ最後はデザート。
ぜんざい・抹茶小倉アイス・コーヒーのいずれかから選べます。
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以上、「星月膳」3960円(税込)のコースです。
口に運ぶごとに、見えない仕事をされているのが伝わる滋味深い味の数々。
食す私たちの心にさざなみのような平穏が訪れます。
「精進料理の精進とは、作るものが精進することを意味します。調理する者の手間と心を食べていただく料理です」とは、恵薫和尚の言葉。
私たちが何の気無しに使っている「いただきます」と「ごちそうさまでした」の意を改めて理解できる、そんな精進料理です。
2018年度版「ミシュランガイド熊本・大分」のビブグルマンに選ばれたお店です。
禅味料理 星月庵
大分県臼杵市二王座切通し132-2
0972-63-7149※予約制
郷里の味だんご汁と太刀魚の蒲焼(石仏観光センター 郷膳うさ味)
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国宝臼杵石仏のすぐそばに位置するお土産屋さん兼レストランがあります。
大分を代表する郷土料理のだんご汁やとり天、地物を使った料理が食べられます。
イチオシは、大分のおふくろの味とも言えるだんご汁。麺は平たく長いのが特徴で、たっぷりの野菜を入れた味噌汁を煮立たせ、だんごを伸ばして入れていきます。
「だんご汁」720円(税込)
注文を受けてから手延べして作るので、作りたてのモチモチした食感が楽しめます。
たくさん食べたい人にオススメなのが「だんご汁定食」1100円(税込)
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とり天とだんご汁に加えて、甘味の「やせうま」も付きます。
やせうまも郷土料理で、だんご汁と同じだんごを手延べしたものに、きな粉と砂糖を混ぜた大分に古くから伝わるおやつです。
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「たち重」1320円(税込)
この店のオリジナル料理です。
大分県は瀬戸内と黒潮がぶつかる豊後水道に面しているため、臼杵でも豊富に魚が水揚げされます。タチウオもそのひとつ。甘辛いタレが食欲を増進させます。プラス220円でだんご汁付きにできます。
たくさんの賞をいただき、メディアにも多く取り上げられている「たち重」もぜひ味わってみてください。
石仏観光センター 郷膳うさ味
大分県臼杵市深田833-5
0972-65-3333
探してでも食べたい! 老舗のどら焼き(高進堂菓子舗)
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臼杵には四半世紀、半世紀以上続いている店は結構ざらにあります。
城下町から車で10分程度。国宝臼杵石仏近くにひっそりと店を構えるその店は、あと5年で100年を迎えます。
臼杵のなかでも知る人ぞ知る、とっておきのどら焼きがあるんです。
「どら焼き」1個 160円(単品購入の場合は税は取らないとのこと)
臼杵焼の工房すぐ隣り、少し空いた窓からは、店主が鉄板の上で生地をこんがり焼いているところを垣間見ることができます。
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手際よく生地を焼くのは三代目の高橋陸男さん、御年74歳。
こちらで生まれて先代の作り方を見て育ち、19歳から職人の道へ。
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ピカピカの鉄板の上では、ぷっくりと生地が膨らんでゆきます。
粉、砂糖、卵、ハチミツを混ぜた生地は、シンプルで優しい味。
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しばらくすると、素手で手際よくひっくり返していく高橋さん。
熱くないのか聞いてみると、
「道具でひっくり返すと、生地に傷が入ってしまうからなぁ」とのこと。
さすがは熟練の技。
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ほかほかに焼きあがった生地は、ド●えもんにも見せてあげたいくらい完璧な仕上がり。生地の密度、ふっくら加減、素人目に見ても美しいのがわかります。
焼きたての生地を特別にいただきました。
それはもう、パンケーキのようでした。
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手作りあんこは北海道の大納言を使用。あずきの粒感をとどめながら炊き上げています。
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奇しくもド●えもん色のアウターと妙にマッチしているくらたび事務局長(笑)。
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昔ながらの佇まいが風情を感じる高進堂菓子舗ですが、なんと年中無休。
「閉めててもみんな普通に入ってくるけんね〜。だからお正月も開いてます」とは奥様の豊子さん。ご婦2人で緩やかに営業されています。
高進堂菓子舗
大分県臼杵市大字掻懐東竹場1
0972-65-2421
地元の食材が生きる、センス抜群の創作イタリアン(オステリアまさき)
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「オステリア」とは、気軽に入って楽しくお酒や料理を楽しめる「居酒屋」のような店のこと。店主の正木大介さんは生まれも育ちも臼杵市出身。県外であらゆるジャンルの料理を学ばれて、臼杵に戻ってきました。
「年配の方を含め幅広く楽しんでもらいたいので、お箸で食べるイタリアンをコンセプトにしています」とのこと。
店内はほぼ女性。活気にあふれ、みな一様に楽しそうです。
女性が気兼ねなく、大笑いしながらもりもり食べているのを見ると、いい町だな〜と感じずにはいられません(笑)。
さて、メニュー表に目をやると、美味しそうな料理が並びます。
カルパッチョ、ベジタブル、前菜、フリット、メイン、パスタ、ピザ、リゾット、パンとカテゴリー分けされ、それぞれ2〜6種類のメニュー名が書かれています。
「ほんまもん人参ドレッシングのサラダ」 748円(税込)
“ほんまもん“とは臼杵の有機農業で作られる「ほんまもん農産物」のこと。
臼杵市では化学合成農薬と化学合成肥料を使わずに野菜を育てる有機農業を推進している自治体。だから農家さんから直接新鮮な野菜を買うこともできます。
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「レバーのパテ バケット付」 858円(税込)
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濃厚なパテは、お酒との相性も抜群!
パンのおかわりを頼んじゃいました(笑)。
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「ムール貝のワイン蒸し」 858円(税込)
臼杵は魚介の宝庫。ムール貝の出汁と香味野菜のセロリやトマトといった野菜の旨味が凝縮したスープは、冷えた体をいっそう温めてくれます。
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「おおいた和牛もも肉のタリアータ」 1480円
程よい赤みと上質な脂の塩梅がいいおおいた和牛。
添えている冬野菜が美味しいとさらに肉の味が引き立てられます。
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「あら挽き肉と焼ネギのボロネーゼ」 880円
焼きネギが甘くて濃厚。普通のボロネーゼよりも味のバリエーションが広がります。
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「フォアグラリゾット ポートワインとバルサミコソース」 1180円
これは1人1皿頼んだ方がいい一品かもしれません(笑)。
満腹になっても別腹感が半端ない。こうやって書いている傍から食べたくなります。皿の淵に沿ったソースがいいアクセントになります。
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ひっそりと城下町の雰囲気に合わせた外観。でも一歩足を踏み入れるとワイワイガヤガヤと熱量の高い人々が集っている。居酒屋でありながら、本格的な創作イタリアンが楽しめる、臼杵の町にありそうでなかったスポットです。
オステリアまさき
大分県臼杵市大字臼杵601
0972-77-4739
歴史と文化の面影を探す〜臼杵の観光〜
臼杵市は中世と江戸の面影が残る城下町。
戦国の時代、キリシタン大名の異名を取った大友宗麟が築城した臼杵城、そして1600年代からは岐阜より稲葉氏が15代に渡り270年間統治し、明治期から令和へと歴史を歩んでいるわけです。
臼杵城は臼杵湾に浮かぶ「丹生島」と呼ばれる天然の要塞。
よく「島じゃないじゃん」と聞かれますが、かつて城の周りは海でした。江戸期から埋めたてが始まり、いまに至っています。
城跡から町並みまでの距離が近く、見上げると江戸時代から現存する櫓の堂々たる姿を望むことができます。
そして臼杵の文化で忘れてはいけないのが、国宝臼杵石仏。
平安時代後期から鎌倉時代にかけて掘られたと言われる磨崖仏群で、平成7年に国宝指定されました。
この臼杵を代表する2つの観光スポットをご紹介します。
ディープなガイドと巡る、ラビリンスな臼杵城跡
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臼杵城跡(築城:1562年、築城主:大友宗麟、城主:大友氏、福原氏、太田氏、稲葉氏)
明治の廃城令により建造物はほとんど撤去されてしまいましたが、2カ所の櫓や石垣、空堀などは昔の面影を見ることができます。城跡から放射状のように伸びる町並みは、当時から変わらない町割として市民の生活居住区として残っています。
今回、臼杵城とその町並みを案内してくれたのは「臼杵ミワリークラブ」の古谷美和さん。独特の観点からディープな臼杵弁で歴史を語ってくれます。
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観光交流プラザにあるトラフグと子どもの像「臼杵っ子と福呼ぶ一番魚(ふぐ)」からスタート。「これ、臼杵っ子ではありません。これは博多祇園山笠の衣装です。だからこの子は福岡からの移住者です。移住者に優しい臼杵の象徴じゃ」と、開口一番、オリジナリティあふれるガイドがスタートします。
さて、この像。フグ供養できちんと祈祷されたものらしいので、フグの頭を撫でると金運がアップすると言われています。
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よく見ると可愛い表情をしています。
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いよいよ臼杵城に登ります。
もともと離れ小島だった臼杵城。江戸時代になってから城下がだんだんと埋め立てられました。眼下に広がる「中央通り商店街」通称八町大路のベースは、安土桃山時代。大分市から移住して来た大友宗麟によって、ヘッドハンティングされた商店が移転してきて商店街というものを作ったそうです。
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曲がりくねりながら阿蘇溶結凝灰岩でできた階段を一段一段登って行きます。
壁面にくり抜かれた小穴は登ってくる敵に銃口を向けるためですが、
古谷さん曰く、「穴から見通せる先には行政施設と銀行があり、いつでも悪事を働かんように城が見張ちょっんのじゃ」と。
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そんなこと言われると、覗いてみたくなりますよね。
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あ、行政施設の屋根が見えます。他の位置からは銀行もバッチリ見えます(笑)。
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さて、この櫓が臼杵城の中でも唯一現存する江戸時代の建物「畳櫓」です。
この櫓、食べられるそうです。
というのも、万が一兵糧攻めに合った際、干しワラビやヨモギ、芋のつるといった兵糧を壁に練りこんでいるんだとか。いつかそんな日が来たりして…?
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畳櫓から北側へ目をやると、時を告げる鐘撞堂があります。1700年に鋳造され、3度場所を変え(一度は畳櫓にあったらしい)、現在の位置に至ります。現在はオートメーション化され、1日3度、鐘が自動で鳴るシステムになっています。
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さて、大門櫓をくぐり、いざ城跡へ向かいます。
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ちなみに稲葉の家紋は「折敷に三文字」。稲葉氏に所縁のあるお寺など、臼杵のいたるところで見ることができます。
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臼杵城、登ってから結構奥行きがあります。
歩いて回るのに、最短でも30分くらいはかかりそうです。
そして階段など石灰石でできているので、意外と疲れます(笑)。スニーカーなどで上がるのをおすすめします。
続きまして、二の丸があった場所から奥へ進むと見えてくる護国神社。
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橋の向こうに本殿がある珍しい構造なのは、かつて二の丸の庭園だったからと言われています。護国神社の前は教会があったそうで、日本で2番目にクリスマスパーティー、コーヒーを飲んだ場所らしいのです。今ではそんな面影もありませんが…。
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大友宗麟といえば、南蛮貿易。オランダ、ポルトガルと貿易をして富をもたらしましたがこの大砲もそのひとつ。フランキ砲・別名「国崩」のレプリカです。臼杵城へ攻め込んできた島津軍を撃退したと言われています。
さらに奥へ歩いていくと、見えてくるのが空堀。
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このあたりでは戦国時代の石垣も多く残っています。
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大きな石垣を無骨に積み上げているのが戦国時代のものです。大友時代を経て稲葉時代になってからも石垣はリフォームされているようで、その積み方は10種類にも及ぶと言われています。
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よく見ると、当時の石工の印も見ることができます。ロマンを感じずにはいられませんね。
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本丸の奥でひときわ目を引く朱色の鳥居と祠。卯寅稲荷神社です。
地元では「白殿」と呼ばれ、稲荷さまが祀られています。
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ここからは妖怪伝説の話ですが、卯寅口櫓の地下には白殿の地下組織があり、臼杵の四方八方へと繋がっているとかいないとか…。他にも江戸の大火でお殿様を救ったなど伝説が残っています。
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お城東側へ回って見てみると、なかなかのフォトジェニックスポット。
そして上の写真からさらに引いて見てみると、左手に櫓が見えてきます。
畳櫓と同じく、当時の遺構が残る卯寅口(うとのくち)櫓門。城の勝手口としての役割を果たしており構造は半地下。そこに火薬を収納していたとか…。
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ガイドさんと歩くと知らないことだらけの臼杵城跡。
特に今回は地元の人でもごくわずかしか知らない伝承や、まことしやかに囁かれていることなど、多数の引き出しを持っている古谷さんと回るので、かなりディープなネタを放り込んでくれます。
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さて最後に、「とっておきの“う●こロード”へ行きましょうか」とニンマリ笑顔で案内してくれたのがこの櫓の下、卯寅口。お城の勝手口というだけあって、いろんなものを商人から受け取っていたそうです。
受け渡しものは物品だけではなく、殿様やお女中のう●こも受け渡しが行われていたという…!
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というのも、かつての日本では人糞を発酵させ農業肥料にしていたそうで、いわゆる有機的農業の走りとでもいいましょうか…。
さらに人糞にも階級があり、いいものを食すお殿様のう●こは高値で売りさばかれていたとか。例えばお殿様が便秘で不調の場合でも、奥方さま、お女中のう●こももちろんそれなりの価格で売れりさばかれていたそうですよ。
信じたいか信じたくないかは「アナタ次第」。
お城と城下が近いのも臼杵の特徴。さて、絶好調の古谷さんのガイドはまだまだ続きますが、さらに聞きたい人はぜひ臼杵へお越しください。
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1600年から続くお味噌屋さんや、宗派が異なる寺院がお隣同士に連なり合う由来など、時代に翻弄された様相をあらゆる場所で確認することができます。
キリシタン時代の臼杵と禁教令後の臼杵、時空を超えて2つが交わり、ひっそりと今に息づいています。ガイドさんと歩けばまた違った視点で町を見ることができます。
臼杵城跡
大分県臼杵市臼杵丹生島91-1
ガイド問い合わせ 臼杵ミワリークラブ ●●●●
心の平穏が訪れる、国宝臼杵石仏
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太古の昔、阿蘇火山の大噴火でこの地一体に火砕流が流れ込み、火山灰で覆い尽くされ、多くの場所に凝灰岩の岩山が残ったのが臼杵の成り立ちと言われています。
凝灰岩の岩壁に刻まれた磨崖仏である臼杵石仏。その造営時期を証明する資料は一切残っていないそうなのですが、掘られた時期は、平安時代後期から鎌倉時代のようです。「なんのために?」という謎は実はまだ解明されていません。
地元の伝承「真名野長者伝説」によると、真名野長者が亡くなった娘の菩提を弔うためという説や、平安時代に京の摂関家である九条家に寄進され保護を受けた説があったりと、その言われは諸説あります。
さて早速、散策道を歩いてみましょう。
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臼杵石仏は、臼杵煎餅のパッケージなどで見かける「古園石仏」をはじめ、山王山石仏、ホキ石仏第一群、ホキ石仏第二群の四群からなり、全61体が国宝となっています。
ちなみに聞きなれない「ホキ」って何でしょう?
ハワイの伝統料理「ポキ」が一番先に頭に浮かんで来そうですが(笑)。
「ホキ」とは「がけ」という意味だそうです。
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一番最初に現れるのが、ホキ石仏第二群です。
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次に現れるのが、ホキ石仏第一群。
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さらに進むと、ちょっとベビーフェイスで愛らしい山王山石仏。
そして、古園石仏が現れます。
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真ん中に鎮座する大日如来は、日本有数の最高傑作と言われています。
かつては胴体部分と仏頭は分離していました。
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40代オーバーであれば、地面についた仏頭を見学した記憶があるかもしれません。慎重に修繕工事をスタートさせ、平成5年にようやく頭と胴体が繋がりました。
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大日如来の前には、特大線香があります。
1本100円で自分の願いを叶えたい線香を選べます。
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子どもたちも線香を焚いて、手を合わせます。
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私たちの住む世界に、安寧が訪れますように。
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それぞれの石仏についての詳細はHPにしっかりと書かれています。
詳しく知りたい方はこちらを要チェックしてみてくださいね。
https://sekibutsu.com/
国宝臼杵石仏
大分県臼杵市大字深田804-1
お問合せ先 臼杵石仏事務所 0972-65-3300
臼杵石仏周辺のお寺に参り、ドーナツを頬張る
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臼杵石仏を見学した後は少し足を伸ばしてみてください。
満月寺というお寺があります。
「まんがつじ」と読みます。高野山真言宗のお寺です。
境内の奥で鐘をついてみましょう。
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すぐそばの知る人ぞ知るドーナツ屋さんへもぜひお立ち寄りください。
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「結エイトドーナツ」という名前のお店です。
ちょうど揚げたてに出合うことができました。
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エイトとは「8」のこと。八の字の様にご縁が巡りますようにという意味が込められた縁起の良いドーナツが看板商品です。
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4個入り 250円
他にも黒胡麻ドーナツ350円、おはぎや味噌ドレッシングなども売っています。
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結エイトドーナツ
大分県臼杵市大字深田965
歴史深い芸術や文化に触れてみよう〜臼杵の体験〜
歴史がある町には、受け継がれて来た先人の知恵や文化が残っているものです。臼杵ではその文化を体験するプログラムがあります。
仏壇屋さんでお香作り体験(山本鳳凰堂)
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創業148年を迎える「山本鳳凰堂」という仏壇屋さんでは、お香作り体験ができます。
五代目の平林真一さんがていねいに教えてくれます。
まず、お仏壇とはなに?という観点から話はスタートします。
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私たち日本人が、普段当たり前すぎて疑問にすら感じなかったことを掘り下げて、わかりやすく話してくれます。
日本人と仏教、先祖供養とは、神への畏敬の念、自然崇拝…。いろんなものが混じり合って今の形があることを学びます。
聞けば聞くほど、「な、なるほど!」「え〜?そうだったの?」と、目から鱗な話が聞けます。
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さて、いよいよ実践です。漢方系とお香系をミックスさせて作ります。
ブレンドして、すり鉢で混ぜ込んでいきます。
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ブレンドする最中、お香のいい香りが部屋に広がります。癒し効果も抜群です。
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最後に色付け。こちらの方は黒を選んだようです。
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終始、和やかなムードで進んでいきます。みんな非日常空間を楽しんでいるようです。
第2行程に入ります。すり鉢の中に水を少しずつ入れ、水分を含ませます。
指で練って団子状に仕上げます。
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「おお! なんだかあれに見えなくもない(笑)」と笑い合っている人もいましたが。…バチが当たりそうなので言わないでおきます(笑)。
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ていねいにローラーで伸ばしていきます。
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かわいい型を使ってくり抜いていきます。猫ちゃんとかお花の形など、種類も豊富。
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みんなの力作の出来上がりです!
一同に皆、「かわいい〜」の声。火をつけるのがもったいない気もしますね。
山本鳳凰堂
大分県臼杵市大字臼杵畳屋町3
0972-63-4187
幻の臼杵焼、箸置き作り体験(臼杵焼工房)
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1799年、藩の御用達窯として臼杵の地に窯が開かれました。島原や小石原、小峰出身の職人たちの手により、「臼杵焼」という名で始まったと言われています。
今は昔…となってしまった臼杵焼。実は10数年ほどで衰退してしまいました。
それから時を経て、平成27年に現代版臼杵焼として復興を成し遂げました。現在では海外にも意欲的に発信しています。
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工房は、かつて郵便局だった場所。国宝臼杵石仏のほど近くに位置します。
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明るい日差しが差し込む工房で体験が行われます。
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まるいお花のような形をした箸置きを作っていきます。
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ひんやりした触感の土を手のひらで捏ねながら球体を作るところからスタートします。
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平べったい「赤血球」(と講師の先生が言っていたのがツボでした)のような形にしたら専用の道具で型をつけていきます。
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和菓子のようなコロンとした手の平サイズの箸置きが完成。
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商品は市内の雑貨店で購入することができます。
気になった方はぜひ足を運んでみてくださいね。
臼杵焼に関するお問合せ
090-5028-7993(宇佐美)
※体験・工房見学は要予約
詳細はくらたび臼杵(kuratabiusuki@gmail.com)までご連絡ください。
圧巻! 世界一の木造醸造樽(フンドーキン醤油工場)
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臼杵には九州で圧倒的シェアを誇るフンドーキン醤油株式会社があります。味噌・醤油・ドレッシング工場は臼杵市内3ヶ所に点在しており、醤油だけでも約800種類もの製品が作られています。
醤油工場では、ギネス世界記録に認定された世界一の木樽を見学することができます。
受付にはしっかりとギネス認証書が掲示されています。
お隣にはハラール認証書も見受けられますよ。
こちらでは木樽を見る行程のほかにも、醤油が作られていく過程も見ることができるんです。社屋の中は企業秘密ゆえ写真はNG。
では、外側から木樽を見てみましょう。
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高さ9m、直径9m、容量540キロリットルの大型木樽は、カナダ産のヒバの木で作られています。
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世界一の木樽は1基ですが、日本一の木樽は8基、吉野杉の樽は新しいのも併せて6基あります。
木樽の醤油の原料は、国産丸大豆、国産小麦、天日塩。
300年前の製法によって作られており、酵母や乳酸菌などの有用微生物が働いてくれるので、ノーメンテナンスだという木樽。
完成までに3年の歳月がかかります。次回の醸造は2020年5年以降、54万本できると言われています。次回の完成を楽しみに待ちましょう。
フンドーキン工場見学
https://www.fundokin.co.jp/enjoy/factory/
グリーンツーリズムの農泊家庭で、百姓の知恵を伝授
臼杵市野津町地域は、農村地帯が広がるのどかなエリアです。
農村民泊(グリーンツーリズム)も盛んに行われおり、農業体験をさせてくれる民泊家庭もあります。そんななかから今回は2件のご家庭で楽しめる体験をご紹介します。
世界に1つだけのお箸とコップを作ろう(農村民泊・優しい時間)
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まず1つは竹のお箸とコップ作り。
教えてくれるのは、「優しい時間」の足立完治さん。
里山の厄介者と言われている竹を有効活用すべく、竹を使った箸などを作ってお弁当に添えたりしています。
お箸作りからスタート。
高速で回転するヤスリ機を使って竹を削いで形を整えていきます。
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簡単そうに見えて、最初はなかなか難しい。でも慣れてくるとだんだんと夢中になって自分の世界に入り込んでいる自分がいます(笑)。
竹のコップ作りはあらかじめ、完治さんが竹を切ってくれています。
同じく削いで形を整えていきますよ。
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竹皮の表面を自在に削っていくと、独創的なデザインに仕上がるのがまた面白くて、これまた時間を忘れて没頭します。
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カップは三者三様、いい味が出ています。
お箸も綺麗に作ることができました。
「優しい時間」では、森林の中でコーヒー体験もできます。
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ご自宅から少し歩いた先の小高い雑木林。完治さんが自ら開墾して作った、とっておきのコーヒースポットです。
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鳥のさえずりが聞こえてくる中、温かいコーヒーをすすれば、森林セラピーのような癒しの時間。
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木の実や落ち葉を切り株に並べると、なんだかちょっとしたアートです。
素敵な笑顔で迎えてくれる足立完治さんと奥様の佳代子さん。
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農泊の際には、囲炉裏を囲んでご飯も食べることもできます。
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とっておきの農村体験が待っています。
優しい時間
農泊や体験に関する詳細はくらたび臼杵(kuratabiusuki@gmail.com)までご連絡ください。
ジビエ捕獲わな作りとジビエクッキング(農村民泊・若水)
お次はジビエにまつわる体験をご紹介します。
ジビエと聞くと顔をしかめる人、大好きな人と二分しがちですが、ジビエ狩猟に携わる人たちが口を揃えて言うのが「美味しいのを食べたことがない人は臭いだの、まずいだのいう。下処理のいいものを一度でも食べさせてあげたい」と。
まさに今回は「マズイ」と思っている方々にこそ体験してほしいと思います。
農村民泊「若水」の大嶋孝男さんは猪や鹿といういわゆる野生鳥獣を捕獲する猟師さん。そして奥様はそれを調理して振舞ってくれます。
ジビエという言葉を耳にして久しいですが、野生の猪や鹿は農作物を食べたり、畑を荒らしたりと人間から見たら厄介者となっています。
狩猟や有害捕獲された彼らを野山に放置してしまうのではなく、食肉として有効活用しようという試みです。
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さて、若水のお父さんはこの地区で唯一の猟師さん。
お父さんはわな猟で捕獲しています。この道50年以上の大ベテラン。
山の中の地図は獣道まで頭の中に入っていると言われ、年間50〜60頭を捕獲するそう。
わな猟の掛け方を実演してくれます。
わなを作って仕掛けたとしても、ターゲットがその道を通らないと意味はなく、やっぱりどこに仕掛けるかは、長年の勘が必要なんだとか。
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ここからはわなにかかってからの話。
かかった獲物は失神させてから首を切ります。そうしないともがき苦しんでもかわいそうということに加え、人間も大怪我をする恐れがあるからです。
大きな個体になると、鉄砲の猟師さんを呼ぶといいます。
「興奮して暴れているものも“もう観念せい”と言うと静かになるんじゃ。わかるんかのう」とお父さん。言葉に重みがあります。
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そして解体の手際が味を左右させます。その場で首を切って血抜きをすることで血が身体中に回ることを防ぎ、臭みのない肉になるといいます。
取り出した内臓は山においておき、他の獣が食べることで土に還っていくそうです。
ちょっとヘビーな話ではありますが、生き物をいただくと言うことは…の部分は決して端折ってはいけないということを学べます。
お父さんが、一生懸命に捕獲した肉を美味しくするのが、お母さんの役目。
さぁ、鹿肉ハンバーグを作りましょう!
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鹿肉のミンチなんてスーパーで売ってやしません(笑)。まずは肉を適当な大きさに切り分け、ミキサーにかけミンチ状にし、卵や食パンなどと一緒に混ぜます。
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チーズはたっぷり混ぜ込むのがコツなんだとか。
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粘りが出るまでしっかり混ぜて、形成します。
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フライパンで表面を焼きつけ、トマトとトマトジュースたっぷりのソースと煮込んでいきます。
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ハンバーグが出来る合間に、お漬物作りもしましたよ。
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たくさん採れた白菜は毎日食べても減りません(笑)。そんな時は漬物が一番。
美味しいし一度にたくさん作れるし。そしてみんなで作ると一つも億劫ではないのはなぜだろう。これが井戸端会議に近いものなのかもしれません。
みんなでワイワイ話しながら手も動かして、非常食ができていく…。
昔から伝わる知恵が今尚残っているのが、農家さん、お百姓さんなんだと改めて実感します。
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さぁ、完成です! たまらなく美味しそうな匂いがこみ上げてきます。
骨つき猪肉をじっくり煮込んだおじやも添えてくれました。
副菜も何もかも手作りのものが冷蔵庫からどんどん出てきます。お腹はパンパンに膨れ上がりました。ごちそうさまでした!
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ご飯をいただきながら、いろんな話をお母さんとした中で、印象的な言葉を1つ。
「お父さんは自分で獲った猪や鹿は決して食べんのよ」。
野生動物が田畑を理由もなく荒らすことは考えられない。昨今の異常気象や人間の生活スタイルの変化による耕作放棄地の増加…。共存する人間にこそ理由があるのではないかと、地球環境や生態系を変えてしまったのは誰なのか…。大嶋さんのわな猟の話、お母さんの話に耳を傾けながら、思わず考えさせられた時間でした。
命をいただくことをまるっと学べる時間は、大人も子どもにも全ての人に体験してほしいと感じます。
最後に、お母さんの作ったジビエ料理は本当に本当に美味しかったです。
またツアーについてのご相談については「お問い合わせ」から受け付けております。
【西日本ルート】町から町へ、臼杵への旅を楽しむには?
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食・歴史・文化を楽しむ臼杵のたび
でも、この臼杵だけを楽しむのは少しもったいないのかもしれません。
「町から町へ」
くらたび臼杵は、「暮らしを旅する」ことをコンセプトに、あなたへの旅をより良いものとしてご提案します。
例えば、
1.四国からフェリーに渡る
2.臼杵で食・歴史・体験プログラムを堪能
3.また次なる町へ
という旅をすると、
臼杵だけじゃなく「町から町へ」移動する際も楽しむポイントは山のようにあり、
・ルート途中で別の城下町を楽しむ
・「道の駅」で海鮮市場やスイーツなどを楽しむ
・旅客フェリーの旅を楽しむ
などなど、楽しみはまだまだたくさんあります。
他の町から臼杵への旅、そしてまた次の町へ。
臼杵市を中心とした、「暮らしを旅する西日本ルート」についてはこちらのページで説明をしています。
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素敵な旅を想像してみましょう。
【まとめ】臼杵をたのしもう!
今回この記事では、臼杵の食、歴史、文化を堪能する旅をご紹介しました。
この臼杵のたびは、旅をするあなたの暮らしの一部として「当たり前にある毎日を五感で味わう」を味わうことができます。
この記事はまだまだ、臼杵市の魅力の一部です。ぜひ臼杵市へ足を運んでみてください。
そして、
次の町へ続くあなたの旅が素敵なものであるように、日々がつながる旅をご提案いたします。
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